お酒は控えよう
お酒って楽しいですよね。 厚労省から健康に配慮した飲酒に関するガイドラインが公表されました。ブログ記事にしようと思った理由は、暫く前に読んだ健康本に、以前の知識を覆す情報が書かれていたからです。
多少のお酒は健康に良い?
皆さんも、お酒を飲む際に、自分への言い訳として、「多少のお酒は健康に良い」という研究結果を使っていませんでしたか?根拠として参照される論文は、例えば、2006年に発表されたAlcohol Dosing and Total Mortality in Men and Womenとかですかね。このページからは原論文は取れないのですが、右側のタブにFigures/Tablesというのがあってそれをクリックすると良く参照されている図が見られます。グラフからは明らかに1~2ドリンク/日は良い様に見えますよね。
ところが、2018年に発表された、新しい研究結果では、この凹みがありません。この論文(Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990–2016)では、より多くの研究成果をコンパイルした結果、relative riskとstandard drink per dayとの相関はゼロ(あるいはスレッショルド)からの単調増加になっています。PDFで論文をダウンロードして頂くと、1125ページ(11ページ)のFigure 5だと思います。こちらも、図だけ見るなら右側のFiguresというタブから図が見られます。愛飲家に贔屓目な目で見ると、0-1ドリンクのあたりは平らになっていますので、1ドリンクは無害、という結論を引き出すことも可能の様です。
飲酒の記録をつけよう
アルコール量平均20g/日と言われても、良くわかりませんよね。私が数年前から使用して、使用する事によって飲酒量を抑えられていると思われるアプリを紹介します。その名の通り、減酒にっきというアプリです。大塚製薬が出しているアプリで、本来はアルコール依存症の方々の為に作られたアプリですが、通常人が毎日の飲酒量を記録して減らそう、という目的にも十分適っています。私でも数年間続けて記録して、今週の記録を見て今日は禁酒にしよう、とかも出来ています。特に理由も無く夕食のお供に飲んでいるのを減らすだけで結構減酒出来ました。
酒の種類と量が予め定義されていて、それを何杯飲んだ、というのを記録します。ワイン一杯、とか500mlの缶ビール一本とかは予め定義されていますし、「お気に入り1, 2, 3」というのが、自分で名称、酒の種類と一単位の量を定義出来る様になっています。例えば私の家ではワインボトルを一本開けて夫婦で半分ずつ飲むのですが、この場合ワイン一杯(100ml)X4と記録しても勿論良いのですが、「ワインハーフボトル」というのを定義して、375mlのワイン(アルコール度12%)として、多少でも飲酒量を減らす、といういじましい事も出来ます。この様に毎日記録すると、週の1日平均を自動的に計算してくれて、週・月・年の平均とか推移をグラフにしてくれます。こんな感じです。ちなみに1/26はM氏が寄ってくれた日です。
メモのスペースがあるので、ついでに、夕食は何を食べたかを簡単に記録しています。このアプリは特にデータベースとかとは連携しておらず、機種変更すると過去の情報は移動出来ない様ですし、apple iphoneのヘルスケアとの連携もありませんので、探せばもっと良いアプリもあるかも知れません。何より手軽なので、酒席で会計をしている時にでもささっと記録出来ます。その時点でどれだけ飲んだか忘れている様な場合はダメですが。。。
エビデンスに基づく健康本
ついでに、もう一つ紹介させていただきます。健康寿命を延ばす「選択」という本です。図書館で借りてさっと読んだのですが、ずっと持っておこうと思って、kindle版を購入してしまいました。様々なチョイスに関して、研究結果としてきちんと示されている情報(引用元の記載あり)を元に、こちらが良い、あちらが良いと書かれています。勿論、医学の論文は、我々の分野と違って、5シグマないと証拠と言えない、というような事はないので、原論文に当たっても結構柔らかいし、製薬会社から研究資金が出ているとか、色々な課題もあるのかも知れませんが、いずれにせよ他の本よりは良く書かれているように思いました。色々なことがチェックできるwebサイトとかも紹介されています。著者のご専門が循環器なので、血管の健康が中心です。


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